2024年10月に第37期竜王戦七番勝負第2局あわら対局が福井県あわら温泉で行われました。
将棋の対局において、棋士たちが何を食べるのかはファンにとっても興味深いポイントですよね。
特に「勝負飯」や「おやつ」は注目されがちですが、その費用が誰の負担なのか気になるところです。
実は普通の対局とタイトル戦でルールが異なるんです。
今回はその違いと、藤井聡太竜王が選んだ勝負飯やおやつについて紹介します。
通常の対局では食事は自腹
通常の対局では、棋士たちが自分で食事代を支払っています。
東京や大阪の将棋会館で対局が行われる場合、対局中は将棋会館から出ることができません。
そのため食事は出前を頼むのが一般的です。
10時ごろに対局が始まり、少し時間が経つと将棋連盟の職員が出前メニューを持ってきて棋士たちから注文を取ります。
その際、代金は現金で職員に渡されます。
お釣り用の小銭まで職員が準備しているのは、なかなか細かい配慮ですね。
最近は藤井聡太竜王の対局などがネットで中継されており、11時頃になるとその注文の様子がリアルタイムで見られることもあります。
こういったシーンを見ると、普段の生活とあまり変わらないような一面が垣間見える気がして、少し親しみを感じますね。
タイトル戦では主催社が全額負担
一方、名人戦や竜王戦などのタイトル戦では話が変わります。
これらの大きな戦いでは、食事やおやつの費用は全て主催社が負担します。
対局者たちはホテルや旅館、または由緒ある建物で対局を行うため、提供される料理もかなり豪華なものが多いです。
対局者たちはその場で提供される料理を堪能できるだけでなく、由緒あるレストランからケータリングされた食事を楽しむこともできるんです。
また、タイトル戦では「どんな食べ物でも注文可能」という特別なルールがあります。
主催社は対局者のリクエストに全力で応えようとするので、普段は食べられないような珍しい料理やスイーツが登場することもあります。
この特別感がタイトル戦の魅力の一つと言えるでしょう。
藤井竜王が選んだ勝負飯は?
さて、あわら対局で藤井竜王が何を選んだのか見ていきましょう。
1日目10時(勝負おやつ、勝負ドリンク)
黄金の梅とあわら産そばの実マカロン(ホテル八木)
ごくごく飲めるアップルスムージー(Bar laugh)
1日目12時30分(勝負めし、勝負ドリンク)
辛味しぼりおろし蕎麦と小天丼(越前そば処 福乃家)
越前豆入り茶(茶楽かぐや 美松店)
1日目15時00分(勝負おやつ、勝負ドリンク)
あわら産とみつ金時を使用した「抹茶わっパフェ」(抹茶庵あわら温泉店)
あわら蓮花紅茶(薬膳茶279)
2日目10時00分(勝負おやつ、勝負ドリンク)
あわら産お芋のふわふわブッセ(BonBonしずく)
ゆけむりアイスコーヒー(ゆけむり珈琲店)
2日目12時30分(勝負めし、勝負ドリンク)
ホルモンうどん(とだや)
朝活とまと365(十楽の森)
2日目15時00分(勝負おやつ、勝負ドリンク)
ブルーベリーミルキー(瑞香園)
対局相手の佐々木勇気八段が
4回連続で選んだおやつはこちらです!
あわらとみつ金時チーズケーキ
(馬面昭栄堂)
こちらのチーズケーキはネットでの販売は今のところないようですが、ほかの商品はネット注文可能です。
馬面昭栄堂(ばめんしょうえいどう)はJR芦原温泉駅前にて、昭和7年創業の老舗のお菓子屋さんです。
中でも私のおすすめは、
地元名産のとみつ金時を使った「富津スイートポテト」です!
しっとりクリーミーで自然な甘さで、そもままでもオーブンで焼いてもおいしいです。
冷やして濃厚なさつまいもプディングのような味わい、オーブンで焼けば熱々のスイートポテトになります。
しっとりなめらかでバターの香りがたまりません!
まとめ
食事やおやつは単なる栄養補給だけでなく、棋士たちにとっては大切なリラックスタイムでもあります。
通常の対局では自腹で注文する食事が、タイトル戦では主催社負担になるというルールの違いも興味深いポイントです。
特に藤井竜王のようなトップ棋士は、何を食べるかにも戦略が隠されているように感じます。
今回のあわら対局でもさまざまな勝負飯やおやつを選んでいました。
地元の特産品などを使ったおやつはネット通販で購入できるものもあるので、
試してみるのもいいかもしれません。
これからも彼らの勝負飯に注目していきたいですね。